とろみ剤の種類
とろみ剤は、大きく3つに分類されます。これらはそれぞれ第1世代、第2世代、そして第3世代と呼ばれています。それぞれ違う原料からつくられていて、後の世代ほど飲み込みやすく、また使いやすいように改良が進められています。
このページでは、とろみ剤の「第1世代~第3世代」の違いを解説をしています。
とろみ剤の「世代」とは?
片栗粉でとろみ剤はつくれないの?
「でん粉でとろみ剤がつくられているなら、片栗粉でもつくれるんじゃないの?」なんて思った方がいると思います。わたしもそんなことを考えました。
片栗粉は、加熱しないととろみが出ません。一度温めてとろみをつけて、また冷めるのを待つのは面倒ですよね。また、冷めるととろみが弱くなるので、冷めてもとろみが残るようにするにはコツが必要です。時間と手間を惜しまなければ代用もできるかもしれませんが、あまりオススメできません。
オススメできない理由は、手間だけではありません。でん粉の「もたっ」としたとろみは、飲み込みにくいので、食べる方が苦労してしまうのです。
それに、高齢者は喫食に時間がかかり、食べている間に、唾液がつき、でん粉が分解されてしまいます。粘度が付いたばかりの食べはじめや、唾液がついてしまう食べ終わりの方では、粘度がゆるんでしまい、 誤嚥する可能性が大きくなるのです。
誤嚥の危険を回避するためにも、とろみ剤を使うほうが賢明なようですね。